スラングに対して、こう思っている人が多いのではないでしょうか。
「実際には使えない、使ってはいけない、失礼な言葉だ。憶えるだけ無駄。」
この考えは100%間違っています。
あなたは、必要なこと以外は憶えていないでしょうか?むしろ、無駄でくだらなくても、面白かったこと、興味深かったことほど、憶えていませんか? 受験勉強や資格試験での暗記はあんなに苦労しているのに。
人は、必要だから物事を憶えるのではなく、印象に残るから憶えるのです。スラングには、印象に残るようなくだらないけど面白い言葉がいっぱいあります。
例えば、バーターフェイス”butterface”、というスラングがあります。”butterface”は、
“but her face” (顔以外は)と同じ発音であることが由来で、顔以外は完ぺき、でも顔はブサイクな女というスラングです。
“butterface”のように、実際の人を指して、「あの人はbutterfaceだ。」なんて言うシチュエーションは、多分、いい大人であれば、無いかもしれません。でも、”butterface”の単語についての雑談はできますし、アメリカ人でも聞いたことはあるけど、その意味や由来は知らなかったという人も多いかもしれません。
同じように別の面白いスラングとして、 マフィントップ”muffintop” というのがあります。
太った人のお腹がズボンからはみ出している様子です。お腹のぜい肉がズボンからはみ出して垂れている様子が、膨らんだマフィンがカップからはみ出している部分の画にそっくりだからです。
このように、スラングは、直接的に使う機会が無い人でも、知っておいて損は無いし、むしろ忘れたくても忘れないような単語がいっぱいあります。
英語の勉強には、遊び心が必要です。スラングは、英語が面白くて好きになるための隠し味です。